神戸 少年の町 その1
午後から従妹のだんなさんが修行中の「神戸少年の町」へ
以前から叔母さんにすばらしい施設なので是非一度行ってみなさいと言われていたのだがなかなか日がなくて3年目にしてやっと念願がかなう。
今日なら施設長が案内していただけるということで急遽決定。
「神戸少年の町」は、0~18歳の男女90名が暮らす乳児院・児童養護施設、さらに子ども家庭支援センターを持つ総合的な児童福祉施設。
「悪い子どもなんていないんだ」という理念のもと、子どもたちが安心して暮らせる家をフラナガン神父がアメリカに作った「少年の町」
終戦後すぐ、佐々木神父により神戸の塩屋に『神戸少年の町』がスタート。
おばさんが話していた通りまず環境がすばらしい。
(ただし車で行くにはすごく大変。この周辺の工事車両もどうやって入ったのかしらと思うくらい狭くて急勾配の坂道が多いところ。)
6500㎡の敷地に建物が建っていて、すぐそこに山があり遠くには海が見える。
こんな環境、大阪市内では考えられない。
敷地内では畑も作っておられ、ちょうど収穫中の先生が“神戸絹さや”なるものを見せてくださった。
これが今夜の食卓にのぼるらしい。
その厨房横の大食堂ホールはここの理事でもあった故石井修氏が設計されたそうだ。
施設長は「あの人はねえ、お金のことを考えないで困る。お金のないクライアントに向かって平然といい建物を作るには坪100万かかるという。こだわりが強い分、不便を感じても改修させてくれなのでこっそりヒノキの張った風呂場をユニットバスにしたりする。」と<うれしそうに>苦笑していた。
石井ファンの私にはその空間はとても魅力的なのだけど、そこで生活するには安藤さん同様クライアントにも覚悟が必要なのだ。
(昔、建築家はそんなわがままな存在だったのだけど、今じゃクライアントのこま使いかと思われるような有様で設計の世界も随分変わった。それほど威厳がなくなったんでしょうね。)
それにしてもここで石井さんの話が伺えるとはとは思わなかった。<嬉しい>
と話が本題からそれてしまったけど
敷地内にはこの厨房棟の他、子供達が暮らすユニットと乳児院、職員住宅、地域交流センター、園内保育園(従妹の子供達もここでお世話になっているらしい)まで整備されている。
以前仕事で大阪の養護施設の調査をしたときにも言っておられたけど最近の傾向として虐待で保護される子供が多い。
改修した建物と新たに建てられた建物を案内していただきながら
施設長から施設運営、養護施設の問題点や子育てのこと、社会的な関わり方などお聞きする。
話題は多岐に渡り、園内も広いので あっという間に4時間近くが経過。
続く
◇メモ◇
大舎制・中舎制・小舎制があり選択は任意。
施設基準 3.3㎡/人
特養みたいな経緯でやはり一般の家庭同様10人程度のグループ制が最近では推奨されているらしいが運営に関する補助は入所人数で決まっており、当然経費のかかる制度に移行するのはむつかしい。
神戸少年の町では改修を機にこのグループ制をとっている。
施設まかせになっている運営方法はそこに暮らす子供にとってとても重要なことなのだけど